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主旨

東西の歴史の中における
自己の相対的な座標を確かめ、
世界で唯一の自身の価値観の核心である
理念を新しい形で表現する。

叡智に触れ、内なる聲に問う。

環境

本研修の第一歩は、研修の実りをより高めるための環境づくり、態勢づくりから始まりますす。
日常の生活圏から離れ、自然に囲まれた静寂な環境の中に身を置くこと。雑多な情報を遮断し、諸々の感覚器官のざわつきを鎮めること。
呼吸、姿勢を調え、身心の調和を図ること。
これらは自己内省と統合ワークの作業に入る前の上流工程にあり、研修を実りあるものにするために欠かせない態勢づくりでもあります。

統合

本研修における内省統合ワークでは、筆記、あるいは問答によって、人生観、家庭観、職業観、経営観、世界観、自然観といった多岐にわたる"価値観”を言語化、心象化していきます。これまで自己の人生、仕事、経営に課してきたプログラムともいえる価値観を振り返り、同時に歴史の中における今の自身の座標を確認しつつ世界で唯一の表現を探し当てる旅といえるかもしれません。理念を抽象的な概念に留めず、具体的な使命、役割、指針を自覚し、新たな命を吹き込まれていくのを体認していただけたらと思います。

まるで禅問答。

この研修の醍醐味は、理念や規範を定める本題を進める中で"アタリマエを見直す問い"を課すことにもあります。経営環境が変化する現代社会においては、過去の"アタリマエ"を前提にすることは未来の危機でしかありません。常々、従来の活動の定義が陳腐化していないか、強みと現実が一致しているか、本分は何かといったことを自問自答し、常に新機軸を模索することは経営者の欠かせない仕事でもあります。
しかしながら日常の生活パターンの繰り返しの延長線上にいると既成概念や常識といった様々な"雑音"が思わぬところで足かせになってしまうということも往々にしてあるのではないでしょうか。

本研修には、教科書もなければ、教える先生もいません。稽古事のように自己内省と統合作業における"型”はありますが、私どもは、研修参加者の創造的な発想を生む助産師のような役割を果たす媒介役、それ以上でも、それ以下でもありません。
自然の静寂と先賢の叡智に囲まれた非日常の場に身を置いて、歴史の中において自身の仕事、経営、そして人生そのものがどういう意味を持っているのかを相対化させつつ、今の時代を進む羅針盤、独創の基盤ともなる世界で唯一の理念を自分なりの新しい形として表現し、その決意を日常に持ち帰っていただけましたら幸甚です。