【季節便り】冬至〜一陽来復〜
冬至
-二十四節気の一つ。
太陽の黄経が270度に達する時で、
北半球では、正午における太陽の高度は一年中で最も低く、
また、昼が最も短い。太陽暦では12月22日頃。南至。日南至。(広辞苑)
二十四節気でいう「冬至」は、
一年のうちで、もっとも光が遠ざかる地点にあたります。
北半球では太陽の軌道が最も低くなり、
昼は短く、夜は長くなる。
数字で見れば、減り切った状態です。
けれど冬至は、
「これ以上は下がらない」という地点でもあります。
太陽の力は、この日を境に、
目には見えないほどわずかに、しかし確実に、
増える方向へと向きを変えていきます。
中国の思想では、これを
一陽来復──
陰が極まり、陽が帰ってくる兆し、と捉えました。
面白いのは、
何かが“良くなった”から吉日なのではなく、
良くなり始める向きが定まったこと自体を
祝っている点です。
冬至は、成果の日ではなく、方向転換の日。
結果よりも「向き」を大切にする暦だと言えるかもしれません。
この頃になると、
身体も自然と内へ向かいます。
湯に浸かり、香りを楽しみ、
温め、ゆるめ、巡らせる。
柚子を浮かべた湯に浸かる風習も、
邪気を祓うというより、
冷えきった感覚を呼び戻すための知恵のように思えます。
また、「ん」のつく食べ物を口にする習わしも、
縁起担ぎであると同時に、
冬を越えるために必要な滋養を無理なく取り入れる工夫だったのでしょう。
「日短きこと至る」この日に
運気を調えて、気持ち新たに新年を迎えたいものです。







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