【VLOG】黎明の声明〜紅葉の長谷寺の朝の勤行〜
錦秋の候、という時候の文句も、近年の暑さ、暖かさでいささか時季にズレが生じている感もありますが、
各地、紅葉も見頃を迎え始めている今日この頃。
先日、早朝より奈良県は初瀬の長谷寺に、紅葉を観に行くがてら朝の勤行から参加して参りました。
奈良・初瀬の山中に佇む長谷寺は、天武天皇の時代に起源をもつ古刹です。
「花の寺」として知られ、牡丹や桜、紅葉が四季を彩りますが、
その本質は古代から続く“祈りと癒やしの場所”であり、
病や不安を抱えた人々は、この地を目指し、
四季の移ろいを丁寧に感じられる境内を歩きながら、
自然と祈りの力に身をゆだねていったといいます。
長谷寺の登廊や伽藍の配置には、
歩くごとに「景色が変わる」よう計算された演出があり、
それは単なる美の追求ではなく、
人々が風景の中で心を整え、再び日常へ戻っていくための“道”そのものでした。
現代の私たちが訪れてもなお、
この場所を歩くと静かに心がほどけていくのは、
その意図が千年以上も続いているからなのかもしれません。
僧侶たちの抑揚のある声明(錫杖経・九條錫杖)が胸に沁み、心が清らかになるようなひととき。
そのときの朝の空気感と勤行の声明を雰囲気だけでもお裾分けできればと思い、映像作品に致しました。







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