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【季節便り】大寒〜季節と身体とコンピュータ〜

みなさん、ごきげんよう。

二十四節気の「大寒」に入りました。

文字通りの寒さに加え、長期滞在が予想される大寒波の影響で、日本列島は一気に厳しい冷え込みとなっています。

気候変動によって、秋や春のグラデーションが感じにくくなった今でも、

それでもなお暦どおりに寒さが極まる。

そうした律動に触れるたび、自然はやはり立派なものだと、あらためて感じさせられます。


 

ちなみに私は、30代まで使っていたシステム手帳は卒業し、

40代の終わりが近づいてきた現在は 旧暦(太陰太陽暦)新暦(グレゴリオ暦)

この二つのカレンダーを併せて見ながら日々の予定を立てています。

 

約束や仕事の締切といったスケジュール管理は、

PCやスマホのカレンダーとアラート機能のほうが確実です。

 

一方で、体調管理に関しては季節性を無視しないほうが、圧倒的にうまくいく。

この点においては、古来からの暦は非常に頼りになります。


 

その理由は、私自身の経験にあります。

かつて毎日の体調や症状を記録していたところ、

不調の現れ方が驚くほど暦どおりであることに気づきました。

 

私はもともと、喘息、アトピー、寒暖差アレルギーなど、

季節の影響を強く受けやすい体質でしたが、

それらが概ね二十四節気の流れに沿って出ていたのです。

暦は農事のためのもの、という認識が一般的ですが、

本来は人の身体のための知恵でもある。

そう実感するようになりました。

 

現在は、

不調が出てから対処するのではなく、

悪化しやすい季節に入る前から調える というやり方に切り替えています。

その結果、薬に頼らずとも、ほとんど症状が出なくなりました。


 

具体的には、

 

・食事を「四毒」を抜いた質素な和食寄りにする

・骨盤周りや肩甲骨など、体幹の緊張をこまめにゆるめる

 

この二つを、特別なこととしてではなく、

淡々と日常に組み込んでいるだけです。

(いわゆる食事制限やトレーニングのようなことは今はしていません)

 

生得的なものとして半ば諦めていた症状が出なくなり、

「季節と身体をリンクさせて捉える」ことの重要性を、身をもって理解しました。

(それまで原因不明だと思っていた不調は、一体何だったのだろうかと思うほどです。)

 


 

ここで少し、身体をデバイスに見立てて考えてみます。

私たちはスマホやPCに慣れているため、

OSやアプリといった「目に見える部分」に意識が向きがちです。

 

しかし実際には、その前段に、

・ハードウェア

・電源や電圧

・クロック信号

・BIOSやPOST

といった、より原始的で目に見えにくい階層があります。

 

電源が安定しなければ、どれほど高性能なOSやアプリが入っていても、正常には動きません。

 

これを身体に当てはめると、次のように対応します。

 

  • 電源・電圧安定:空気・食事・睡眠・腸・血流

  • クロック信号:呼吸・自律神経のリズム

  • BIOS:脳幹・脊髄反射・原始反射

  • OS:思考の癖・性格・価値観

 

こうした下層の繰り返しの上に、

日常の行為――立つ、歩く、坐る、寝る、を始め、掃除をする、料理をする、働く――

が現れてくるのです。


 

世の中に溢れる思想や方法論の多くは、

OSやアプリ階層の話に留まるものが多いのではないか。

 

もし問題が、そのさらに下――

自身というデバイスやその内側にある初期設定の段階にあるとしたら、

いくら優れた方法論を外から学び、無理な努力を重ねても、

望まぬ結果しか出ない、ということも起こり得るでしょう。

 


 

大寒の時季には、

寒仕込み、寒造り、寒稽古といった言葉があります。

いずれも、これから訪れる春や夏に向けて、

表に出る成果のための下地を整える時間を意味しているともいえないでしょうか。

 

下地とは、デバイスの深層部であり、

OSよりもさらに手前の階層です。

寒いこの時季は、

そうした部分を調えるのに適した季節でもあります。


 

季節に応じること。

身体を観ること。

静かな冬の時間に、

あらためて大切にしたい感覚ではないでしょうか。

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村上 寛和

株式会社WithUp代表取締役/思想編集家・映像作家

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